高速域の巡航時もスムーズな加速、そして6段ATもとくに大きな不満を抱かせません。一方でカタログ燃費は、重量級とはいえ6.7~6.9km/L。こうしたパワートレーンの長所と短所が出ていますが、今後のランドクルーザーがダウンサイジングターボ化されるか、プラドのようにクリーンディーゼルを積むのか興味深いところ。
乗り心地で意外に感じたのは、路面状態を問わずややヒョコヒョコとした乗り味で、オフロード系とはいえ洗練度はもう少し。ただし、試乗車が285/50R20というタイヤサイズで、AX系の18インチ、GX系の17インチならもう少し穏やかなものになっているかもしれません。
「ZX」には、5つの走行モードを選べる「ドライブモードセレクト」が標準装備されていますが、こちらはダンパーの減衰力を調整するもので、パワートレーンだけでなく、エアコンなどとも制御されています。