創業者一族で経営権を争っているロッテホールディングス(HD)前副会長で創業者の重光武雄名誉会長(93)の長男の宏之氏(62)は19日、臨時株主総会で提案する内容などを発表した。
宏之氏は報道陣向け説明会で、「ロッテグループは韓国企業ではなく日韓で活躍するグローバル企業だ」と強調。事業戦略の問題点や、情報開示に消極的だとして、ロッテHD副会長で次男の昭夫氏(61)ら現経営陣を批判した。
宏之氏は、株主提案で経営陣を刷新し、武雄氏をロッテHDの代表取締役ファウンダー、宏之氏は代表取締役最高経営責任者(CEO)とすることを要求。情報発信を担当する最高コミュニケーション責任者(CCO)の新設や社外取締役を現在の1人から2人以上に増やすことなどを行うとしている。韓国ロッテについても、複雑な出資構造を見直し、事業を再編すると述べた。