ハンバーガーではマクドナルドとモスバーガー、ラーメンでは幸楽苑と日高屋のように、業界のリーダーに対してはチャレンジャーやフォロワーと呼ばれるようなある程度の事業規模を誇る2番手、3番手が存在することが一般的です。しかし、カレーについてはCoCo壱番屋の独壇場となっているのです。それはなぜでしょう?
まず前提として、「カレー専門店はビジネスとして展開するのが実は難しい」ということが考えられます。優れたカレールーやカレー粉があるおかげで、私たちは家庭でもおいしいカレーをつくることができます。
また、ファミレスやカフェ、あるいは立ち食い蕎麦店や牛丼店であっても、それなりにおいしいカレーがすでに提供されています。つまり、わざわざカレー専門店に足を運んでもらうためには、実は高いハードルがあるのです。おいしくて手頃な価格の牛丼やラーメンというものが、専門店以外ではなかなか味わえないこととは対照的です。