米航空大手など「超長距離アジア直行便」を相次ぎ就航 日本離れ懸念 (1/2ページ)

2016.2.5 06:39

シンガポール航空が導入するエアバスA350(シンガポール航空提供、共同)

シンガポール航空が導入するエアバスA350(シンガポール航空提供、共同)【拡大】

 米国やシンガポールなどの航空大手が超長距離の直行便をアジアで相次いで就航させる。短い距離で格安航空会社との顧客の奪い合いが激しくなっており、長い距離で競争力向上を狙う。成田空港などで乗り継ぐ利用客が減り「日本離れ」につながる恐れもある。

 米ユナイテッド航空が6月に開設する米サンフランシスコ-シンガポール線は約1万3590キロと米航空会社の定期便として最長になる。米ボーイング787を使用し、所要時間は15時間半~16時間20分。いずれもIT産業や金融が強い都市で、需要が高まっている。

 ユナイテッドは、直行便開設に伴って成田-シンガポール間の運航を6月上旬に終える。

 シンガポール航空も、運航を休止していたシンガポール-米ニューヨーク線を2018年にも復活。欧州エアバスA350の超長距離仕様を導入し、同じく運休していたシンガポール-米ロサンゼルス線も再開する。

「北米と東南アジア間で、最速で最も便利な空路を提供する」と意気込む

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