まず安全面に関して、S90が用いるSPAプラットフォームはそれ自体がPHEVのための構造で、9.2kWh容量のリチウムイオン・バッテリーはセンタートンネル内、ホイールベースの中央に位置します。
衝突時の安全性と動的性能を互いに損なうことなく最適化した、一石二鳥のレイアウトです。
またS90は世界初の機能として、昼夜を問わず郊外の路上などで鹿やトナカイなど大型動物を検知する自動ブレーキを採用しました。これは市街地で自転車や歩行者に対して機能するシティセーフティの延長といえます。
一方でセミ自動運転機能として、「パイロット・アシスト」が2世代目に進化。
高速道路で自動的にステアリング修正を行ってレーンキープする機能が130km/hまで使えます。従来のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)と異なり、前走車を必要としないシステムです。
もうひとつ重要な機構は、「ランオフ・ロード・ミティゲーション」。