売り出しリストの中にはヤフー・ジャパン株も含まれる。米ヤフーはヤフー・ジャパン株の35・5%を握る2位株主で、筆頭株主は36・4%のソフトバンクグループ。ヤフー・ジャパン株が売りに出されれば、ソフトバンクは友好的な買い手を探すか、自ら買い取ることになりそうだ。
すでにヤフー事業の売却先として、米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズなどが取り沙汰されている。そうなると、ヤフー事業は生き残るかもしれないが“本家”ヤフーはアリババ株を持つだけの会社になってしまう。
さらに物言う株主たちはメイヤー氏の後継候補をヤフーに提案。スターボードは来春の株主総会に向け、他の株主の賛同を募る委任状争奪戦(プロキシー・ファイト)を仕掛けることを示唆しているという。
ネット企業で老舗となったヤフーが今のヤフーのままでいることは難しくなっている。逆スピンオフが着地する前にもう一ひねり加わるかもしれない。