節税効果がなければ株価にも響く懸念があることから、アリババ株を本体に残し、中核事業の資産を別会社に移す「逆」スピンオフ計画に至った。
メイヤー氏は12月9日の声明で「2016年は収益向上と長期的な成長のための投資に重点を置く」として逆スピンオフ計画の重要性を強調。アリババ株を元手にあくまで本業の立て直しを目指す方針だ。ただ逆スピンオフには複雑な手続きが必要で「完了までに1年以上を要する可能性がある」(ヤフー)という。
物言う株主の圧力
しかし、そんな1年は無駄だ、との声があがっている。ロイター通信などによると、投資会社のスターボード・バリューやキャニオン・キャピタル・アドバイザーズといった物言う株主が、ヤフーにすべての資産、あるいは中核事業をできるだけ早く売却するよう要求しているのだ。