国内バイク市場に復活の兆し 「ばくおん!!」「バイク芸人」で若年層にも浸透 (3/4ページ)

2015.12.29 08:06

ホンダが開催した二輪車の講座で乗り方を指導する宮城光さん(左)と参加者=11月23日、埼玉県川島町の交通教育センターレインボー埼玉

ホンダが開催した二輪車の講座で乗り方を指導する宮城光さん(左)と参加者=11月23日、埼玉県川島町の交通教育センターレインボー埼玉【拡大】

  • ヤマハ発動機が昨年12月に発売したスポーツ車「YZF-R25」。若者にも人気となっている

 その結果、14年度の国内市場は43万5000台と10年前から4割縮小。メーカー各社は「クルマ以上に若者離れが顕著だ」(大手幹部)と不安を募らせる。

 だが、光明も見え始めている。

 代表例が人気漫画の登場だ。『ばくおん!!』(秋田書店)は単行本6巻までで計80万部を販売したベストセラー。最新6巻の読者は20代が4割弱、10代も2割を占めるなど若者に人気を広げ、来年春にはアニメ化が決定している。

 担当編集者は「リターンライダーの声を多くいただく。業界の活性化を願う人々の理解と共感も得たことが人気につながった」と話す。

 また、バイク好きのお笑い芸人の存在も追い風だ。人気テレビ番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)が10年2月に放送した「バイク芸人」は、平均視聴率が14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。約570回の放送のうち30位以内に入る高視聴率で、12年11月に第2弾、14年5月には第3弾として「今、バイクが熱い芸人」を放送した。

 先駆けの人気コンビ「チュートリアル」の福田充徳さんは、レースの解説を務めるなど本格派も誕生している。

メーカーも新たな楽しみを提案する。スズキは…

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