国内バイク市場に復活の兆し 「ばくおん!!」「バイク芸人」で若年層にも浸透 (2/4ページ)

2015.12.29 08:06

ホンダが開催した二輪車の講座で乗り方を指導する宮城光さん(左)と参加者=11月23日、埼玉県川島町の交通教育センターレインボー埼玉

ホンダが開催した二輪車の講座で乗り方を指導する宮城光さん(左)と参加者=11月23日、埼玉県川島町の交通教育センターレインボー埼玉【拡大】

  • ヤマハ発動機が昨年12月に発売したスポーツ車「YZF-R25」。若者にも人気となっている

 かつて全日本選手権「GP250cc」で年間チャンピオンを獲得した宮城さんは「昔は速く走るのが格好良かったが、上手なライダーがすてきな時代になった」と語る。今年の講座は全3回ともにほぼ満員で、2016年は他地域での開催も検討する。

 講座の盛況を裏付けるように、国内のバイク市場は中高年齢層が支える構図が鮮明になっている。日本自動車工業会によると、13年度の新車購入者の平均年齢は51.0歳。05年度は42.7歳だったので、ほぼ同じ世代が主な購買層として推移している。

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 背景には1982年に全国高等学校PTA連合会が決議したことで全国に広がった「3ない運動」がある。バイクを危険な乗り物として「買わせない」「運転させない」「免許を取らせない」を掲げ、若者をバイク市場から遠ざけた。最近は安全運転教育の重視に転換しているが、運動を高校時代に経験した親世代の影響で「若年層にもマイナスイメージが残っている」(業界関係者)。

「クルマ以上に若者離れが顕著だ」(大手幹部)と不安を募らせる

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