導入によってどのような効果があったのか。アマゾンジャパンディレクター、セラーサービス事業本部事業本部長の星健一氏は、コンパクトな財布のオンライン販売を行っている「SUPER CLASSIC」を例に挙げ、「Amazonログイン&ペイメント」の注文成約率は、クレジットカードや代金引換といった他の支払い方法に比べ、1・64倍になっていることを明らかにした。
「通常では18個あった入力項目が、アマゾンのアカウントでログインすれば2個で済む」と星事業本部長。カート画面から購入完了までの成約率は、PCからの場合34%増、スマートフォンでは48%増となり、画面が小さく入力に手間がかかるスマホ経由のオンラインショッピングに、こうした入力の手間を省く「Amazonログイン&ペイメント」の効果が出ていることも示された。
Amazon.comバイスプレジデントで、ペイメントサービスを率いるパトリック・ゴティエ氏は、ユーザー名やパスワードを忘れて、サイトの利用をやめてしまったユーザーが92%に達していること、SNSサービスのIDで買い物をすると、プライバシーに問題が起こるのではと不安に思っているユーザーが40%に及ぶことを、調査会社のデータを挙げて紹介した。その上で「Amazonログイン&ペイメント」なら、ひとつのアカウントでログインできて、しっかりとしたセキュリティに守られながら決済を行えるメリットがあることを強調した。