前田氏は「RX-VISION」を作った意義についてこう話す。「マツダにはこのようなクルマが必要です。大人のクルマの文化を創って、カッコよく使ってもらえるものを提供するのが私たちの役割だと思っています」
最後は「RX-VISION」の将来的な市販化を期待させる発言も飛び出した。「私がデザイナーになったのはスポーツカーが作りたいからです。このクルマのターゲットユーザーは私です。夢で終わらせるつもりで作っていません。絶対に実現させるという強い思いで作りました。あ、言っちゃった…」
この発言に、同席した開発担当の藤原清志氏と販売・マーケティング担当の毛籠勝弘氏から「イエローカードだ」と“ツッコミ”が入ると、司会を務めた女性社員からは「レッドカードですね」のキビしい一言。苦笑する前田氏を前に、ブースを埋めたファンからは期待を込めた歓声と拍手が一気に沸き起こった。