トヨタ自動車の高級セダン「クラウン」が今年、誕生60周年を迎えた。10月に大幅改良して発売した新型車は“日本専用開発”を前面に押し出し、日本らしい新色や加速性能を高めたターボエンジン搭載モデルを初めて用意。これまでのファンだけでなく、若い層にもアピールする。開発した秋山晃チーフエンジニアに改良の狙いやクラウンのこれからを聞いた。
--国内専用の高級車としてこれまで開発・販売されてきたが、CMなどで改めて強調している
「日本の道を走り込んで作ってきた。日本専用開発車というのを逆手にとってアピールしたい。われわれの世代もバブルを経験し、海外ブランドもたくさん見てきたが、やっぱり日本がいいと見つめ直しているように感じる。腕時計なども日本製に回帰する動きがある。メード・イン・ジャパンはいいものだということを強調したい」
--今回の改良では「アスリート」シリーズに、排気量2000ccのターボエンジン搭載モデルを初めて用意した