同大学のモンティ教授は「実際の住宅での使用を想定して試験を重ねている。エネルギーの効率化に向けて企業と一緒に研究する意義は大きく、パナソニックはその期待にこたえている」と強調する。
ヒートポンプは大気中の熱を利用して給湯することで大幅に電力使用を抑えることができる。日本国内では給湯器を「エコキュート」の名称で電力会社を通じて販売しているが、欧州では床暖房などに活用するシステムとして発売した。
アーヘン工科大とは、電力需要がピークになる冬季の午後5~8時における機器の省エネ制御を共同研究しており、パナソニックは研究成果を商品の改良につなげていく考えだ。
一方、日本では「エネファーム」の名称でガス会社を通じて販売している家庭用燃料電池については、独ボイラー大手のフィスマンと提携して14年から販売。海外展開を始めている家庭用蓄電池も欧州市場への投入を模索している。