東京都内で6月、ドラム式洗濯乾燥機に閉じ込められた男児(7)が窒息死する事故が起き、メーカー各社が対応に迫られている。ただ、これまでも「子供が閉じ込められて窒息のおそれあり」と取り扱い説明書などで注意喚起し、解除しないと開閉できないようにする「チャイルドロック」の機能も標準装備している。考えられる限りの安全対策を導入するなかで起きた事故にショックは大きく、各社は「これ以上何をすれば…」と頭を悩ませている。(牛島要平)
不安広がる
6月8日未明、ふたが閉まったドラム式洗濯機の中で男児がぐったりしているのを母親が見つけ、病院に運ばれたが、まもなく死亡した。この洗濯機はふたが閉まると、内側からは開けられない構造で、警視庁は男児が誤って中に入り、閉じ込められて呼吸ができなくなった可能性があるとみて調べている。
「外側から押すなど力が加わらない限り、ふた自体の重みでは閉まらない設計になっており、ふたをどのようにして内側から閉めたのか分からない」