変わるパズドラ “全国一”を逃した少年に贈られた言葉 (3/3ページ)

2015.8.5 08:30

左から森下社長、こうへい君、山本プロデューサー=5月31日

左から森下社長、こうへい君、山本プロデューサー=5月31日【拡大】

  • パズドラでマルチ協力プレイができるようになる
  • 「ディバインゲート」アニメ用の設定画が公開された
  • 「ディバインゲート」のブースにも多くの人が集まった
  • 「モジポップン」の輪投げ
  • 中に入って遊ぶ、ドーム型エアー遊具も人気だった
  • パズドラの音楽を制作したイトケンこと伊藤賢治さんのライブも行われた
  • 「三国テンカトリガー」ブースのコンパニオンたち

 高い収益性を誇るパズドラに続く第2の柱を育てることはガンホーの課題。ディバインゲートの伸びしろに期待する考えや、関連グッズ販売を拡大する戦略もありそうだ。

縁日のように賑やかな雰囲気

 ファミリー層への訴求も顕著で、イベント会場には輪投げ、迷路など小さな子供向けのアトラクションを多数設置され「カーニバル、縁日のような」(森下社長)雰囲気。

 ゲームでも任天堂とコラボしたニンテンドー3DSソフト「PUZZLE & DRAGONS SUPER MARIO BROS. EDITION」や、家族で遊べる無課金アプリ「モジポップン」などコアなゲーマー以外にもガンホーの世界観を浸透させる取り組みがある。イベントは体感型アトラクションを通して一歩進んだアピールになったようだ。

敗れた少年に「来年も…」

 パズドラ一色だった一昨年、複数のアプリにスポットをあてた昨年のイベントと比較すると、三年目の今年はガンホーの今後の方針が色濃く出ていたと言えるかもしれない。

 閉会後、会場を出ると、大会を観戦していた子供たちが優勝を逃し涙ぐんでいた少年に「来年も頑張って」「おれより10倍上手いよ」と励ましの言葉を贈っているのを見かけた。人をつなぐ手段にもなりうるスマホゲームを運営するガンホーには、これまで以上に大きな期待がかかるだろう。

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