高い収益性を誇るパズドラに続く第2の柱を育てることはガンホーの課題。ディバインゲートの伸びしろに期待する考えや、関連グッズ販売を拡大する戦略もありそうだ。
縁日のように賑やかな雰囲気
ファミリー層への訴求も顕著で、イベント会場には輪投げ、迷路など小さな子供向けのアトラクションを多数設置され「カーニバル、縁日のような」(森下社長)雰囲気。
ゲームでも任天堂とコラボしたニンテンドー3DSソフト「PUZZLE & DRAGONS SUPER MARIO BROS. EDITION」や、家族で遊べる無課金アプリ「モジポップン」などコアなゲーマー以外にもガンホーの世界観を浸透させる取り組みがある。イベントは体感型アトラクションを通して一歩進んだアピールになったようだ。
敗れた少年に「来年も…」
パズドラ一色だった一昨年、複数のアプリにスポットをあてた昨年のイベントと比較すると、三年目の今年はガンホーの今後の方針が色濃く出ていたと言えるかもしれない。
閉会後、会場を出ると、大会を観戦していた子供たちが優勝を逃し涙ぐんでいた少年に「来年も頑張って」「おれより10倍上手いよ」と励ましの言葉を贈っているのを見かけた。人をつなぐ手段にもなりうるスマホゲームを運営するガンホーには、これまで以上に大きな期待がかかるだろう。