「妖怪ウォッチ」のメディアを越えた活躍が評価され、グーグルの位置情報ゲーム「イングレス」には熱い視線が。-2014年に話題となったアニメーションやゲーム、アプリといったコンテンツを評価する賞が、この春にかけて相次いで発表され、ブームを起こした作品や、ビジネス的にも注目されているアプリなどが受賞した。アニメ界で進む3DCGの活用や、電子出版の拡大といった状況も浮かんで、コンテンツ業界のこれからが各賞の受賞作によって示唆された。
コンテンツ企業やネット企業で作るデジタルメディア協会(AMD)が主催して、優れたコンテンツやサービスを表彰するデジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’14/第20回記念AMDアワードが、3月16日に発表された。グランプリに当たる大賞/総務大臣賞を獲得したのは「妖怪ウォッチ」。シリーズ累計出荷が600万本を超えたゲームを中心に、テレビアニメや玩具へとクロスメディア展開して、いずれも大人気となった作品だ。
贈賞式には、ゲーム会社のレベルファイブを率いて「妖怪ウォッチ」を送り出した日野晃博社長が登壇。「『ドラえもん』や『ポケットモンスター』など、数多くある日本を代表するコンテンツのひとつになるようにとの願いを込めて作った」と、開発にかけた思いを語った。