2015.7.18 17:10
記者会見するフジテレビの大多亮常務取締役(左)とネットフリックスのグレッグ・ピーターズ社長=17日、東京都港区【拡大】
インターネット動画配信で世界最大手の米ネットフリックスが、ついに日本に“上陸”する。フジテレビや、お笑いの雄である吉本興業との提携を模索するなど、さっそく話題を振りまいている。世界50カ国で6200万人もの会員を抱え、動画配信の「黒船」とも呼ばれるネットフリックスだが、ここまで成長するには、型破りな創業者自身を含む紆余曲折もあった。ネット業界でも一際注目を集めるネットフリックスとは何か。その姿に迫った。
2年で“世界制覇”
「今後2年間で、サービスを提供する国を現在の50カ国から200カ国まで拡大する」
今年1月。ネットフリックスは投資家向け書簡の中で、“世界制覇”を実現してみせると宣言した。
そのカギを握るのが、最重要市場の1つと位置付けるアジア、とくにまだ未開拓の日本の攻略だ。
日本展開の第一弾として、ネットフリックスは6月17日、フジテレビと提携し、今秋からオリジナル番組の提供を始めると発表した。