27日の大盛況ぶりに、自らのチーム(英ヴァージン・レーシング)で参戦したヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソン氏(64)はこの日、BBCスポーツ(電子版)の取材に対し「4~5年後にはF1の人気を追い越すだろう」と予想。さらに「こうしたクリーンエネルギーを使ったビジネスは他のビジネスにも強い影響を与える」と述べ、フォーミュラEの人気が英国でEVの普及を力強く後押しするとの考えを示しました。
しかし、2005年からF1のチーム、レッドブル・レーシングの代表も務める名ドライバー、クリスチャン・ホーナー氏(41)は6月30日、BBCスポーツ(電子版)に「フォーミュラEは自分たちの存在場所を確保するためよく頑張っているが、F1と同じ文脈で語ることはできない。F1とは全く異なる次元に位置するものであり、マシンの速度も遅く感じる」とブランソン氏の意見に真っ向から反論。
加えて「レース中にマシンを乗り換えねばならないのは大きな問題だ」と指摘し「私は今回のロンドンでの最終戦を観て、フォーミュラEはF1より、(F1の下位カテゴリーのサポートレースである)GP3と競合する存在に感じる。基本的にF1はいまも膨大なファンに支えられ、彼らにアピールする素晴らしいものだ」と力説し、フォーミュラEの予想外の人気ぶりを牽制(けんせい)しました。