マシン同じ性能…純粋に運転技術を争う魅力
6月28日付の英BBCスポーツや英紙ガーディアン(いずれも電子版)などによると、レースの時間は大体約1時間で、F1と異なり、仏の大手自動車メーカー、ルノーが中心となって開発したこのレースのための専用マシン「スパーク・ルノーSRT_01E」を使います。
ただし、現在のバッテリーの充電性能では1台のマシンで約1時間のレースを走り切ることができないため、2台を用意し、選手が途中で乗り換えなければなりません。
各チームが自慢のマシンで競い合うF1と違い、みんな同じ性能の同じマシンで勝負するというわけで、ドライバーの運転技術が大きくモノを言うほか、どのレースも簡単に予想できない接戦が続くのもモータースポーツのファンにはたまらないようです。
今シーズンのレースでは、9カ月間で北京、マレーシア、アルゼンチン、米、独、英など、世界9カ国の10都市を回りましたが、6月27、28の両日行った10、11戦では、あのピンク・フロイドのアルバム「アニマルズ」(77年)のジャケットで上空に豚が飛び、伝説的なランドマークと化した巨大発電所が近くにあることで知られるロンドンのバターシー・パークの市街地公道を巡る約2・9キロのコースをマシンが最高時速240キロで29周疾走しました。