ちなみにこの最終戦では、F1で3度の総合王者に輝いた有名なレーサーである父(62)と同じ名を持つネルソン・ピケJr氏(29歳、ブラジル、中国のネクストEV所属)が初代総合王者に輝きました。
ピケJr氏は、最終戦の順位は7位でしたが、これまでの“貯金”のおかげでフォーミュラE初の総合優勝の栄冠をつかみました。最終戦の1位はサム・バード氏(28歳、英国、英ヴァージン所属)で、今シーズン2勝目を挙げました。
ピケJr氏は6月28日付英週刊誌オートスポーツ(電子版)に「本当に白熱したレースだった。(運転に集中するため)チームの面々には何一つ質問しないようにしていたから、ゴールインするまで総合優勝したことに気付かなかったよ」と喜びを語りました。
この最終戦ではピケJr氏のほか、同じくF1で4度の総合王者に輝いたアラン・プロスト氏(60)の息子ニコラ氏(33)や、同じく総合王者に3度輝いたものの、94年5月に34歳でレース中に事故死したアイルトン・セナ氏のおい、ブルーノ・セナ氏(31)ら80年代に活躍した名レーサーの2世らが出場し、往年のファンを大いに沸かせました。
そんな最終戦で、今回が初開催となる今シーズンのフォーミュラEは幕を下ろしたわけですが、ここでフォーミュラEについて簡単に。