音楽配信、国内メーカーも競争激化 大手の提携続々、ソニーは海外展開 (2/3ページ)

2015.6.10 06:32

 家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)」のネットワークを通じて3000万以上の楽曲を、スポティファイが未進出の日本を除く世界41の国・地域で提供。データ量などに応じて有料と無料を選べ、米国では有料の場合、月額9.99ドルで提供している。敵と戦うシーンなどゲームの場面に合わせて楽曲を選ぶことができる。

 スマートフォン向け無料通話アプリを手がけるLINE、ソニー・ミュージックエンタテインメント、エイベックス・デジタルの共同出資会社も近く定額音楽配信サービスを開始する。日本だけで5000万人超いるというLINE利用者を顧客に取り込めば、大きな商機となる可能性があり、ユニバーサルミュージックも資本参加することを決めている。

 今回のアップル参入で競争がさらに激しくなることは確実だ。

 こうした動きに対し、音楽評論家の富沢一誠氏は「一般リスナーが日常生活で聴く曲の数には時間的に限界があり、曲数が多ければいいという訳ではない。単価収入も低いため、ビジネスとして成功するには課題がある」と指摘する。(宇野貴文)

【一覧】定額音楽配信サービスの動き

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