他社の通信サービスを使えないように制限する「SIMロック」の解除が5月に義務化されるのに伴い、月額利用料が携帯電話大手の半額以下となるSIMフリーの格安スマートフォンを国内メーカーが相次いで投入する。ソニーモバイルコミュニケーションズと京セラは19日、イオンから今春発売すると発表。格安スマホの端末供給はこれまで中国や韓国など海外メーカーが中心だったが、国内勢もシェアを今後伸ばしそうだ。
ソニーモバイルは格安スマホ市場に初めて参入。昨年6月にNTTドコモから発売された旧モデルをベースにした端末「エクスペリアJ1コンパクト」と、子会社のソネットが扱うSIMカードを組み合わせ、4月20日からソニーストアやイオンで販売する。端末の想定価格は5万5000円前後(税別)。イオンで購入すれば端末とSIMカードのセットで月額3563円(同)で利用できる。
一方、京セラも防水や防塵(ぼうじん)性能に優れた格安スマホ「S301」をビッグローブのSIMカードとセットで、27日からイオンで販売する。端末の想定価格は2万9800円(税別)、端末とSIMカードのセットで月額2591円(同)。