ソニーのパソコン(PC)事業が独立して昨年7月に発足したVAIOが、日本通信と協業して初めてスマートフォンを投入する。
「ソニーと本気で戦う気はない。新たな挑戦の許諾を快くもらっている」。ソニーに気遣いをみせるのはVAIOの関取高行社長だ。携帯電話事業の不振に苦しむソニーは、子会社のソネットと組み、自社ブランド「エクスペリア」シリーズの旧モデルを今春から販売する。
昨年以降、5月からのSIMロック解除を見据えて中国や韓国勢に加え、富士通やシャープなど国内勢も端末を供給するなど、にわかに格安スマホ市場が盛り上がっている。
そうした中、ブランド力の高いVAIOのスマホ初参入に大きな注目が集まっていたが、今回発表した端末について「斬新性を期待したが、普通のスマホと変わらない」(証券アナリスト)と手厳しい声が多かった。