「光卸」NTT東西で異なる競争戦略 収益改善へ次の一手は? (1/4ページ)

2015.2.25 07:04

NTT東日本・山村雅之社長

NTT東日本・山村雅之社長【拡大】

  • NTT西日本・村尾和俊社長

 NTT東西地域会社が光回線によるインターネット接続サービス「フレッツ光」を2月から企業向けに「光サービス卸」として開放し低価格な光サービスが相次ぎ登場。NTT東西は光サービス卸の開始を機に経営資源の再配置で法人向け営業を強化するなど収益改善を狙う。

 しかし、光回線卸料金が1本当たり月額3500円(戸建て)と全国一律のため、東西で異なる競争環境に対応しにくい状況となっている。光サービスの需要が鈍化傾向にある東日本と、電力系通信事業者などとの競争が激しく需要も伸びている西日本では光サービスの市場価格が大きく違うためだ。

 インターネット接続料を含めた光サービス料金は、東日本地域では月額5000~6000円が一般的だが、西日本地域では4000円台。関西電力系のケイ・オプティコムは初年度3000円のキャンペーンを実施するなど熾烈(しれつ)な価格競争が繰り広げられている。

卸料金が3500円ではネット接続料を加えて4000円台で…

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