武本部長は「3大大会に機材を供給している欧州の大手フレームメーカーとは圧倒的に基盤が違うが、国際大会に積極的にチャレンジしたい」と話す。
同社は今年から国際自転車競技連合(UCI)の「コンチネンタルチーム(上から3番目の格付け)」にプロ登録された「KINANサイクリングチーム」に機材を供給。レースでの選手の経験をフレームづくりにフィードバックするなど、チームとタッグを組み、上位を目指す。
レースに勝つため、「エアロロードバイク」と呼ばれる、空気抵抗を極力減らしたレース用バイクを開発する構想も浮上している。エアロロードは既に欧米メーカーが開発を加速している。
カーボネックスが「とがった性能ではなく、オールラウンドなフレーム」(武本氏)とすれば、エアロロードは国際レースの勝敗を左右する最先端技術分野だ。