高性能の日本製ロードバイクで世界へ ヨネックス、自転車市場参入の背景 (4/6ページ)

2015.1.26 06:40

  • 「カーボネックス」のフレームセットで組み上げたロードバイク

 業界では、競技用自転車とはまったく接点のなかったメーカーによる異業種参入に、当初こそ懐疑的だったが、実業団チームを擁している専門ショップなどから「最初からこれほどいいものが出てくるとは予想していなかった」との評価も聞かれるようになったという。

 欧州老舗が存在感

 ただ、こうして生まれた高性能ロードバイクが国際舞台でどこまで通用するかは未知数だ。

 実は海外レースで日本製ロードバイクの存在感は薄い。例えばツール・ド・フランスではイタリアをはじめとする欧州の老舗メーカーが幅を利かせており、国内勢では、わずかに1981年にミヤタサイクル(東京都港区)が製造したクロムモリブデン鋼(強度の高い鉄)製で区間優勝を果たした実績があるだけ。レース用自転車がカーボン全盛の時代に移って以降、日本製は第一線の国際舞台からほとんど姿を消した。

3大大会に機材を供給している欧州の大手フレームメーカーとは圧倒的に基盤が違うが…

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