強気か無謀な“デスレース”か? 韓国経済が怯える現代自「8兆円」投資計画 (1/4ページ)

2015.1.24 15:50

 強気なのか、それとも無謀なのか-。韓国の自動車最大手、現代自動車がグループとして今後4年間で総額81兆ウォン(約8兆7千億円)の投資を行うという。業績が下振れする中、再び成長軌道に乗せるための施策だが、思惑通りに収益改善につながるかどうかは読めない。というのも、自動車業界が次世代エコカーをめぐって一大転機を迎えているだけに、巨額投資が逆に“致命傷”となってしまう恐れも否定できないからだ。

 トヨタを上回る巨額投資

 現代自は1月6日、2018年までの投資計画を公表。年間平均は2兆1千億円強にのぼり、設備投資と研究開発投資を合算しても約1兆9千億円(14年3月期)というトヨタ自動車の実績を上回る巨額投資だ。

 日本企業は長年に及ぶデフレ不況の影響もあり、300兆円といわれる内部留保を保有しつつも、新規の設備投資などに対して慎重姿勢をいまなお崩していない。経済の好循環を実現するため、企業に“次の一歩”を踏み出してほしい日本政府にとっては、4年間で8・7兆円を投資するという現代自の計画は「日本企業も見習い、もっと強気になってほしい」と思っているのではないだろうか。

「身の丈を超えており、首をかしげる案件もある」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。