2025年の市場規模が100兆円規模に拡大するとの予測もある高齢者向け市場で、介護関連に参入する企業が相次いでいる。将来の介護人材の不足を見据え、高齢者の自立支援を促す機器の開発が目立つ。国の補助金などがあるものの、機器の価格が高いことが悩みの種で、海外を含めた市場開拓が課題となっている。
歩行アシストロボ
パナソニックが24日発表した、高齢者や障害者がベッドから立ち上がる動作や歩行を支援する「自立支援型起立歩行アシストロボット」と、高齢者のベッドでの状況を把握する「みまもりシステム」。16年度に介護施設や病院向けに発売する。
自立支援型起立歩行アシストロボットは、立ち上がりや歩行が不安定な高齢者や障害者向けで、ベッドからトイレの排泄(はいせつ)までの移動をサポートする。被介助者の上半身に吊(つ)り具を装着してロボットのアーム部分とつないで起立や歩行を助ける。