リラカラの魅力について、同社営業企画部の藤田剣司さんは「予約客が増えている。歌だけでなく空間も楽しみたいという要望の表れでしょう」。キャラクターとのコラボルームは「ファンに限らず幅広い支持を集め、他店との差別化につながっている」(藤田さん)という。
スヌーピーのホテル
こうした動きはホテル業界でも活発で、キャラクターを扱った“コンセプトルーム”が続々と登場している。
このタイプでの老舗は帝国ホテル大阪(大阪市北区)。13年に世界的に愛される「スヌーピー」のデザインを5室に採用した。飾り付けやサービス内容を年々充実させ、年間400室以上の予約が入る人気の宿泊プランに大化けした。
ベッドカバーやバスローブ、グラスなどは帝国ホテルだけのスヌーピー仕様。客室に入ると、ドアマンの制服を着たスヌーピーの特大ぬいぐるみが出迎える。家族連れやカップル、女性グループのほか、一人客にも人気。30~50代の中高年層まで取り込み、大人から子供までとりこにしている。