米アマゾン・コムの日本法人、アマゾンジャパンは25日、電子書籍端末などに連載小説やコミックを1話ごとに配信するサービス「キンドル連載」を始めた。紙の雑誌のように発売日に買うのを忘れて最新話を読めなかったり、過去の話が載った雑誌を探したりする手間がかからないのが売りだ。
サービスはアマゾンの電子書籍端末「キンドル」シリーズのほか、他社のタブレットやスマートフォン(高機能携帯電話)でも利用できる。
利用者はアマゾンジャパンのホームページで作品を購入。完結して1冊の本にまとまるまで、最新話が出るたびに自動で配信される。連載途中に購入した場合も第1話から過去の話を読み返すことができる。
開始に合わせ、林真理子さんのエッセー「美女入門」シリーズの最新作「美女入門パート12」をはじめ小説やコミック、新聞の連載企画など18作品を揃えた。
アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は発表会で「新たな読書体験を提供する」とアピールした。
今月22日から、文字を読みやすくした電子書籍端末「キンドル・ペーパーホワイト」の新モデルを投入。ホームページで扱う電子書籍の数も増やしており、電子書籍市場の拡大を目指す。