一挙に大量に廃棄物が出る時期と違い、運送コストや処理効率を考えると通常時には再資源化による収益化は難しいが、田中氏は「より付加価値の高い製品開発を目指して処理業者と検討している」という。
一方、回収した携帯電話の収益化にも注力する。スマートフォン(高機能携帯電話)の販売競争が激化する中、古い機種はすぐ在庫となる。これまでは経理処理上、容易に処分できなかったが、13年度から使用済み携帯と同様に処理業者への売却を始めた。
KDDIは、携帯電話1台に使用されている金や銀、銅、パラジウムなどの価値を計140円と算出。処理業者に買い取ってもらう仕組みを作り、収益源にした。