「フレッツ光」想像以上に低迷 身動き取れぬNTT…法規制が足かせ (1/4ページ)

2014.3.20 07:00

俳優の竹中直人さんを起用した「フレッツ光」のテレビCM

俳優の竹中直人さんを起用した「フレッツ光」のテレビCM【拡大】

 NTTグループの光回線サービス「フレッツ光」が苦戦している。ライバル企業は携帯電話との「セット割引」が好調だが、NTTは法で規制されているうえ、スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末、次世代高速通信(LTE)普及が、PC離れによる“回線離れ”に拍車をかけている。先月総務省の部会で規制見直しの議論が始まったが、平成25年度の契約純増数は目標を3割下回る70万件にとどまる見通し。だが、その下方修正した目標でさえ、達成は容易ではなさそうだ。

 あまりの低迷ぶりに「想像以上だ…」

 「モバイルとの競争がわれわれの想像以上に早い。スマホ、タブレットの伸び率がすごい」

 2月28日。総務省に来年度の事業計画認可を総務省に申請したNTT西日本の酒井紀雄・経営企画部長は、申請後の発表会見で「想像以上」を連発した。

 それほど「想像以上」だったのは、グループの光回線サービス「フレッツ光」の低迷ぶりだ。東の昨年度の契約純増数は計画比10万件減の40万件、西に至っては20万件減の30万件にとどまる見通しとなった。

減速の大きな要因は、スマホ、タブレットの普及だ

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