動画などをスマートフォンで楽しむ場合に、気になるのがデータ通信量が7ギガバイトなどの一定量を超えると通信速度が大幅に低下する「通信制限」の存在だ。この壁に妨げられずにスマホを使うための知恵や、近年多様化している「7ギガ以外の選択肢」について、ITジャーナリストの神尾寿(ひさし)さんの話を基にまとめた。(本間英士)
大幅に遅くなる
NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクなど主要キャリアが行う通信制限では、スマホの1カ月当たりのデータ通信量が一定量(通常7ギガ)を超えた場合、月末まで通信速度が通常よりかなり遅い速度に設定される。直近3日間の通信量が一定量(主要3キャリアとも1ギガ程度)を超えた場合にも制限がかかる。制限されると「メールなど通信量の少ない用途では一応使えるが、動画や音楽の試聴にはストレスを感じる」(神尾さん)速度になってしまう。
制限する理由について、ドコモ広報部は「一部の利用者のデータ通信量が急増しており、安定したデータ通信環境の確保と、ユーザー間の不公平感を解消するため」と説明。主要3キャリアの場合、制限後は2ギガ当たり2500円の追加料金を払えば解除できる。