ビジネスマンや中高年層に人気がある店では、首都圏で85店舗を展開している「喫茶室ルノアール」が有名だ。高級ソファやいすを設置。客1人あたりのスペースを広めに取り、くつろげる空間を提供している。経営する銀座ルノアール(東京都中央区)は、26年3月期第3四半期(25年4~12月)の連結決算で、売上高は同年前期に比べ3・7%増の50億8千万円。本業のもうけを示す営業利益は47・6%増の4億1600万円と好調だ。
ボリューム満点の軽食
出店数で急激な勢いをみせているのが、名古屋発祥の「コメダ珈琲店」だ。昭和43年の創業時は個人経営の喫茶店だったが、平成15年に関東地区に進出して以降、全国に店舗数を急速に伸ばし、今年3月時点で558店舗を数える。ログハウス調の店舗作りがシニア層や主婦層の支持を集めている。
フランチャイズ展開するコメダ(名古屋市東区)は「創業時からメニューは変わっていない」としているが、飲み物にすべてトーストとゆで卵が付く名古屋式の「モーニングサービス」や、ボリュームのある軽食メニューが中京圏外の人たちには新鮮に響いた。