禁煙や無線LANは当たり前
個人経営店が減少する一方、大手チェーン店は急速に店舗数を伸ばしている。
業界最大手のスターバックスコーヒージャパン(東京都品川区)は、エスプレッソ主体のメニューと独自のブランドイメージで売り出しに成功。店内の全面禁煙も女性層を中心に支持を集め、日本でも人気が定着し、昨年9月に国内の店舗数は1千店を突破した。
客のニーズを受け止める企業努力も大切だ。会社のオフィスではなく、喫茶店などでノートパソコンやタブレット端末を使って仕事をする「ノマド(遊牧民)ワーカー」と呼ばれる層が若い世代を中心に増えており、こうした客を呼び込もうと、インターネットに接続できる公衆無線LANサービスの設置をアピールする店舗が目立ってきている。
高級ソファでゆったり
店員が客席まで注文を取りにきて、飲み物や料理を席まで運ぶフルサービス式の喫茶店でも、客のターゲットを絞った工夫で健闘しているケースはある。