もうインスタントとは呼ばせない-。ネスレ日本(神戸市)は28日、販売するインスタントコーヒー全商品を品質にこだわった新シリーズに全面刷新し、53年間続いた呼称も「レギュラーソリュブルコーヒー」に改めると発表した。
お湯に溶かして飲むスタイルは継続する。新呼称でイメージアップを図り、顧客開拓につなげる。
これまでの「インスタント」は、コーヒー液のみが原料だったが、新商品は独自製法で、焙煎(ばいせん)したコーヒー豆の細粒を加え、「いれたてのような香りと風味を実現した」(高岡浩三社長)。価格は現行と同じだが、品質や原材料コストなどを考慮し、一部商品の内容量を8%減らした。