2014.1.7 06:00
アベノミクスによりデフレからの脱却に向け、明るい兆しが見えた日本経済。2014年の仕事始めを迎えた6日、企業経営者は年頭所感で「正念場になる年」(斎藤保・IHI社長)と気を引き締める。好機だからこそ不断のイノベーション(革新)で攻めの経営にアクセルを踏み込む。「世界一」を目標に掲げる元気な企業も現れ、新年の経済界を盛り上げている。
「変化は、正面から受け止める者にとって、絶好の機会となる」(古森重隆・富士フイルムホールディングス会長)
「ビジネスを絶え間なく進化させなければ、新たな成長は見込めない」(国部毅・三井住友銀行頭取)
新年、経営者が口にするのは「イノベーション」への決意だ。「シンプルな『変革』では足らず、事業を本質的に変える『改革』が必要」(小林喜光・三菱ケミカルホールディングス社長)など、経営者の言葉からは、変化への対応を一歩間違えば、低迷期に逆戻りしかねないとの強い危機感がにじむ。