2014.1.7 06:00
多くの企業や官庁で仕事始めを迎えた6日、経営トップが示した年頭所感では、東京五輪開催の2020年に向け、今年は重要な年になると位置づけ、「挑戦」していくとの声が多かった。
□宗岡正二・新日鉄住金会長
世界経済の成長の足取りは力強さを欠き、アジアを中心とした鉄鋼の需給ギャップは当面解消されず、経営環境は必ずしも楽観できない。なすべきは競争力の着実な強化で、「総合力世界ナンバーワンの鉄鋼メーカー」を迅速に実現することだ。
□日覚昭広・東レ社長
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)など多国間の経済連携進展に伴い、成長機会が一層増加するとともにグローバル競争も激化していく。先端材料でリードするメーカーとして次期中期経営課題を策定し、長期経営ビジョンの達成を確かなものにしたい。
□豊田章男・日本自動車工業会会長(トヨタ自動車社長)
日本経済が回復基調から持続的成長へと転換を図り、2020年という未来に向けたスタートを切る重要な年。自動車業界も、日本の基幹産業という気概を持ち、日本の「元気」「笑顔」を取り戻すために邁進(まいしん)する。