フィットネスクラブに学童保育施設を
既存施設を活用する動きもある。首都圏を中心にフィットネスクラブを展開する「ティップネス」(東京)は昨夏、川崎市内のスポーツクラブ内に学童保育施設をオープンさせた。水泳やダンスなどの習い事が可能だ。
各社とも送迎や延長保育に対応。午後7時までが多い公立に対し、午後10時までの預かりが可能なサービスも多く、残業にも対応している。
学童保育が新たな市場として注目される背景には、共働き世帯の増加に伴う需要の高まりがある。25年10月発表の厚労省のまとめでは、公立などに入れない待機児童は8689人に。
別の調査では潜在的な待機児童は40万人に上るとの推計もある。一方、学習塾など民間企業にとっては少子化の時代、“お受験”を控えた児童らを「早い段階から囲い込みたい」との狙いもある。