コンピューターを動かすための「指示書」に当たるプログラム。これを書き上げる「プログラミング」を子供に学ばせる動きが高まっている。ベンチャー企業が主催する小学生向け教室も活況で、インターネット検索大手のグーグルはNPO法人と連携し、小中学生向けの教育支援活動を展開している。(日野稚子)
発想力を具現化
ネットサービスを手掛けるサイバーエージェント(東京都渋谷区)子会社、「CA Tech Kids」(同)は小学3~6年生を対象にプログラミングを教えている。スマートフォン(高機能携帯電話)やウェブ向けのアプリ、パソコンゲームを作りながら、実際のソフト開発に使うプログラミング言語を学ぶ。初心者向け講座(6回、3万5千円)は口コミで定員いっぱいとなった。
子供を参加させた親の動機はさまざま。「息子がゲームを作りたいと言い出した」(重電メーカー勤務)、「娘と一緒にプログラミングができたら楽しい」(システムエンジニア)、「私では教えられない新しい体験をさせたい」(会計士)など習い事の一環とも受け取れる。