“劇場型百貨店”は実を結ぶのか 消費増税で駆け込み、反動懸念 (2/4ページ)

2013.11.23 12:00

増床開業から1年の阪急百貨店梅田本店。業界の食材偽装問題など課題は少なくない=大阪市北区(安元雄太撮影)

増床開業から1年の阪急百貨店梅田本店。業界の食材偽装問題など課題は少なくない=大阪市北区(安元雄太撮影)【拡大】

  • 阪急百貨店梅田本店の祝祭広場。多くの人を集めてはいるが…=大阪市北区(安元雄太撮影)
  • 阪急百貨店梅田本店9階の祝祭広場。多くの人を集めてはいるが…=大阪市北区(安元雄太撮影)
  • 阪急百貨店梅田本店地下1階の総菜売り場。多くの人でにぎわってはいるが…=大阪市北区(安元雄太撮影)

 阪急阪神百貨店を抱えるエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングが選択したのは、盛況だったイタリアフェアのように非日常のわくわく感が得られる「百貨店らしさ」を追求する道だった。

 昨年11月に増床開業した阪急梅田本店は、その象徴だ。「祝祭広場」は9~12階が吹き抜けで300人が座れる階段を配置。ここを中心にイベントを頻繁に行う「劇場型百貨店」として、にぎわいを取り戻すことを使命としている。

 その仕掛けは一定の成功を収めており、10月の来店客数は前年同月の約1・5倍、店内に滞留する時間は2・8倍にも上った。課題は来店客が増えたにもかかわらず、それが売り上げに直結していないことだ。

 阪急梅田本店は、平成25年度の売上高目標について当初2130億円に設定していたが、今年5月に1900億円に修正。さらに10月には1880億円にまで引き下げた。購買単価も前年比4%増と、「10%以上にしたい」という目算にはまだ及ばない。

来店客が回遊していない実態がうかがえた

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!