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遊び心! クールなユーモアをまとって VIA BUS STOP

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのトレンド

遊び心! クールなユーモアをまとって VIA BUS STOP

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空港のラウンジをイメージしているという店内。音楽や照明も工夫され、刺激的でありながら落ち着いた空間=2014年3月18日、東京都港区の「VIA_BUS_STOP_青山店」  【Fashion Addict】

 「クール&モダン」をコンセプトに、海外からエッジの効いたデザインの洋服やアクセサリーをそろえるセレクトショップ「VIA BUS STOP(ヴィア バス ストップ)」が今月(3月)、東京・南青山に新たな路面店をオープンした。創始20周年での青山進出は、セレクトショップの原点である「ファッション」に改めて挑む意思表明なのだという。真新しいショップは、洗練された雰囲気とともに、大人の遊び心が生むエネルギーに満ちていた。

 ダークな色味やデザインも

 ファッションとは、人生の楽しみであり、好奇心ややる気を刺激するスパイスのようなもの-。ヴィア バス ストップの店頭にディスプレーされたアイテムが物語るのは、こんなファッション哲学だ。

 だから、単にシンプルである、というよりは、デザインの細部にピリリとした個性や強さをはらんだり、ユーモアを効かせたものが目立つ。

 例えば今季のトレンドである「ボタニカル(草花)柄」のアイテムでさえ、ヴィア バス ストップでは、リラックス感を打ち出したものではなく、ダークなエネルギーに満ちた色味やデザインが選ばれて並ぶ。

 1994年、オンワードグループの「バス ストップ」により、ヴィア バス ストップの1号店がオープン。欧米デザイナーのものを中心にセレクトする商品は、今やブランド数にして250にのぼる。中にはデビュ-コレクションから支え育てたブランドもある。「対話を重ねてデザイナーと付き合ってきた結果、ヴィア バス ストップ限定のカラーや素材での商品づくりをかなえてくれるブランドも。94年のスタート以来、息長くそれぞれのブランドと付き合ってきたことが持ち味です」とプレス担当の狩野せりかさんは語る。

 わくわく五感刺激する着こなし

 当時から海外のハイファッションを扱うセレクトショップとして先頭を走ってきた。が、セレクトショップ業界がライフスタイルといった総花的な提案に傾く今、改めてファッションの原点を重視するとの宣言が、この南青山への出店だった。

 空港ラウンジをコンセプトにした青山店は、曲線形の壁面で落ち着きのある空間。アップテンポなラテン音楽がかかる1階には、ハイエンドな洋服やアクセサリーが並ぶ。常に前衛的であり続ける仏のブランド「Jean Paul GAULTIER(ジャンポール ゴルチエ)」のドレスの傍らには、大きなビジュー(フェイクの宝石)をふんだんに使ったコスチュームジュエリーや、アンティークのパーツで鳥や昆虫、動物のモチーフを作りつけた小ぶりのクラッチバッグなど、インパクトのある小物類。ゴージャスだけれど、遊び心にあふれた面白いデザインのものが目立つ。

 「大人だからといって保守的になるのではなく、わくわくと五感を刺激するような着こなしを楽しんでいただけるように」(狩野さん)。ひと通りの経験を積み、あらゆる物事を知った大人であっても、冒険心がくすぐられる。一方、メンズとカジュアルなレディースをそろえる地階は音楽もレイアウトもゆったりとして、くつろぎながらショッピングを楽しむことができる。

 お薦めシャツワンピース

 やはり気になるのは、今季のトレンドアイテムだが、ヴィア バス ストップでは、シャツワンピースがお薦めだという。例えば、(上)の着用例では、アントワープ王立芸術アカデミーで学んだヴェロニク・ブランキーノがデザインした、襟元がクラシカルなシャツワンピースに、身ごろのカットワークが面白いニットを重ね着。白×白の組み合わせに、サンダルやクラッチバッグ、大ぶりのネックレスで黒を取り入れ全体を引き締めている。羽織った「SOPHIE HULME(ソフィー ヒューム)」のコートはピンクのパイピングや金具のアクセントが特徴で、清潔感と個性を両立した着こなしになっている。

 一方、今季からヴィア バス ストップのメンズラインに「VALENTINO(ヴァレンチノ)」が加わった。デニムを使いながらもシルエットが美しく、気品のあるアイテムがそろっており、大人の男性でもシックなカジュアルを楽しめるのでお薦めだ。(文:津川綾子/撮影:瀧誠四郎/SANKEI EXPRESS

VIA BUS STOP 青山店

東京都港区南青山5の3の2 (電)03・6427・3021。午前11時~午後8時、年末年始休

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