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おしゃれで防寒、防水 街歩きにも SOREL
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シンプルなデザインと高い防寒性で、雪山はもちろん街歩きでも活躍してくれる「トフィノ」(1万9950円)
今から約1世紀前に、カナダの極寒の地で誕生したブーツブランド「SOREL(ソレル)」。脱着可能な二重構造のラバーブーツは、その耐寒性と耐水性からウインタースポーツの愛好家を中心に圧倒的な支持を集めてきた。そんなソレルのブーツがここ最近、ファッションアイテムとしての注目も集めている。その秘密は高い機能性に加え、飽きのこないデザイン性にもあるようだ。
昨年(2013年)2月に開催された世界的なファッションの祭典、2013年秋冬シーズンのニューヨークコレクション。雪がちらつくニューヨークで、街を行き交うモデルやスタイリストが愛用していたのがソレルを代表するブーツ「カリブー」だった。
ミドル丈のカリブーは、耐久性の高いウオータープルーフのレザーが使用され、足の甲から下の部分はナチュラルラバー(天然ゴム)で作られている。レザーとラバー部分は3重のステッチで縫い合わされ、ステッチの裏側にはより防水性を高める加工も施されている。さらに内側には脱着可能なフェルト製のインナーブーツがあり、極寒の地でも温かく足を包み込む。
カリブーは誕生から40年の歴史を持つブーツだが、改めてファッションアイテムとして注目を集める理由は時代を超えて愛され続けたデザインにあるようだ。サッカー選手のデービッド・ベッカムは、スノーウエアにカリブーを合わせて親子で雪遊びを楽しんで話題に。ダッフルコートにさり気なくカリブーを合わせた女優のケリー・ラザフォードや、スキニージーンズとスタイリッシュに組み合わせたケイティ・ホームズのスナップも雑誌などに紹介された。またロング丈でファーが付いたより防寒性の高い「トフィノ」なども、街歩き用として愛用するニューヨーカーが多いという。
そしてニューヨークの街に比べて少しだけ温かい日本では、カリブーのデザインをベースに、より薄く軽量に設計された「ティボリ」が人気を呼んでいる。昨年1月には、モデルの梨花さんらがたびたびブログで紹介。ファッションに関心を持つ女性を中心に反響を呼び、取り扱う百貨店やスポーツ用品店などで売り切れる状態が続いたほど。
また2013年秋には、ソレルとして初めてファッション性をより高めた秋用のブーツを発表。中でもオレンジ色のヒールが印象的なブーティー「メディナレインアンクル」は、レインシューズとは思えないデザインだ。ソレルが長年にわたって培ってきた防水性と耐久性、それに美しさが加わった注目の一足といえる。
ソレルの広報担当、コロンビアスポーツウエアジャパンの久野繭記さんによれば、雨の日もそうでない日も使えるようにデザインされたという。「通勤にレインブーツを履く方が増えましたが、このデザインだったら雨がやんでもスタイリッシュに決まりますよ」
ソレルは1908年、カナダのオンタリオ州で誕生した。その後72年に、世界に先駆けてレザーとラバーボトム、脱着可能なフェルト製の裏地というコンビネーションの「カリブー」を発売。カリブーの登場によって、重く蒸れやすいという印象があった雪山用のブーツに革命を起こした。カリブーはウインターブーツの原型として各ブランドに影響を与えたほか、いまも世界中の雪上で愛用され続けている。
街でも使えるさまざまなデザインが相次いで登場したのは、ここ数年だ。2011年にはアナスイの15周年を記念して、パープルを効果的に使ったコラボレーションデザインが登場。現在はスノーブーツのブランドというイメージを超え、ファッションのブランドという認識が世界中に広まった。
本格的な雪山から、スノーボードなどのウインタースポーツ、そして街歩きまで。雨の日も雪の日も快適な足元を演出してくれるソレルのブーツは、この冬注目のアイテムだ。(今泉有美子/SANKEI EXPRESS)
※現在、日本唯一の直営店となるポップアップショップを期間限定でオープン中。
SOREL ALBi店
大阪市北区梅田3の2の135 ALBi (電)06・7710・9500。2014年2月27日まで。
そのほか、コロンビアショップ、ムラサキスポーツ、ICI石井スポーツ、エルブレス、オッシュマンズ、さかいやスポーツ、三越伊勢丹、西武百貨店、高島屋、丸井、ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ、ビームスなどで取り扱い中。
問い合わせ先:コロンビアスポーツウェアジャパン (フリーダイヤル)0120・193・821 www.sorel.jp