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写真家とコラボ 強烈アピール Happy Socks

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのトレンド

写真家とコラボ 強烈アピール Happy Socks

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床一面にばらまかれたハッピーソックスの上をダンサーが舞う  【Fashion Addict】

 ≪デビッド・ラシャペル氏、色彩とユーモア共通≫

 スウェーデンで2008年に誕生し、いまや世界中のセレクトショップで扱われるまでに成長したソックスブランド「Happy Socks(ハッピーソックス)」。破天荒でスタイリッシュな色使いのハッピーソックスが11月、米を拠点に活躍する写真家のデビッド・ラシャペル氏とのコラボレーションを果たした。デビッド氏は、レディー・ガガのアルバムを手がけるなど海外ではよく知られた写真家だ。ユーモアと色彩にあふれた2者の競演は、ファッション界を超えて話題を呼んでいる。

 ソックスをワードローブの“脇役”から“主役”へ。そんな発想から誕生したハッピーソックスが新たな表現手段として選んだのは、どこか挑発的で一度見れば忘れられないと言われるデビッド・ラシャペル氏の写真だった。

 デビッド氏といえば、画面の隅々まで計算し尽くして作られる、色彩豊かで風刺も織り交ぜたユーモアな作品で知られる。1980年代に米ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホル(1928~87年)にその才能を見いだされ、「ヴァニティ・フェア」や「ヴォーグ」など名だたる雑誌の表紙写真を手がけた。

 人物の撮影でも活躍し、マドンナやエミネム、デービッド・ベッカム、最近ではレディー・ガガなどさまざまなジャンルで活躍する著名人の撮影でも実績を上げている。

 マッチョな男女、踊る跳ねる

 そんなデビッド氏が、今回ハッピーソックスのために撮影した写真は9枚。鍛え上げた体を露出した男女がハッピーソックスをはき、踊っていたりポーズをとっていたり…。シュールで強烈な男女だが、足元のハッピーソックスも負けずに存在感を放っているのが印象的だ。

 スウェーデンから来日を果たしたCEO(最高経営責任者)のミカエル・ソーデリン氏によれば、デビッド氏とのコラボレーションは長年の夢だったという。「私もクリエーティブディレクターのヴィクトール・テルも、デビッド・ラシャペルのアートが大好きで、どうしても彼と一緒に仕事がしたかったのです」と振り返る。

 「仕事を依頼したとき、私たちは『好きなようにハッピーソックスを表現してください』とお願いしたんです。そうして出来上がってきた作品は、われわれの想像をはるかに超える素晴らしいものでした」(ミカエル氏)

 9枚の写真のほか、今回は1本のショートフィルムも作成。これらはハッピーソックスのホームページで閲覧できるほか、東京・渋谷など全国3カ所にある直営店でさまざまな形で展示されている。

 まさか実現するとは

 ハッピーソックスは2008年、グラフィックデザインなどを手がけていたクリエーティブディレクターのテル氏が、友人のミカエル氏とともに立ち上げたソックスブランド。ありそうでなかったビビッドな色使いやデザインが注目を集め、同じ年に開催されたストックホルムファッションウイークで発表。すると、各国のバイヤーから大反響を呼んで注文が殺到し、翌09年には20カ国、500店舗で扱われる急成長を遂げた。

 シーズンごとにさまざまなデザインを発表する一方で、ハッピーソックスはこれまでも多くのアーティストやデザイナーとのコラボレーションを実現。そして2人が目指したのは、世界的にも有名な米国のアーティスト、デビッド氏とのコラボレーションだったという。「しかし、世界的に知られたデビッドは雲の上の存在。まさか実現するとは思いませんでした」

 チャンスが訪れたのは12年。2人が拠点にするスウェーデンでデビッド氏の個展が開催され、本人も来訪した。「一か八かでミーティングを依頼したら、なんとデビッド本人がハッピーソックスのファンだったのです。話はトントン拍子に進み、今回のプロジェクトが実現しました」

 足元を明るく“ハッピー”にしてくれるソックスで、「これからも笑顔とハイクオリティーを届けたい」とミカエル氏。次回はどんな仕掛けで我々を楽しませてくれるのか、これからも目が離せないブランドだ。(今泉有美子/SANKEI EXPRESS

Happy Socks Store Shibuya PARCO

東京都渋谷区宇田川町15の1 渋谷パルコパート1 地下1階 (電)03・6277・5262。営業時間:午前10時~午後9時。www.happysocks.com

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