パリは雨模様が続いていますが、今週から２週間の冬休み（別名スキー休み）に入るので子供たちは元気いっぱいです。息子もアルプスのいとこのところに１０日間のスキー旅行に出かけます。

　スキーといえば、ただ今ソチオリンピック真っ最中ですね。雪上や氷上を翼が生えたごとく自由自在に操る選手たちは圧巻ですね！　特にスノーボード系の選手たちのアクロバット級の演技には驚きました。日本の選手も大活躍でしたね。新時代のスポーツ選手たちの笑顔はスポーツを楽しんでいるって感じで本当に最高です。

　私はというとウインタースポーツはあまり得意ではないんです。皆がスキーに出かけている間に食事の用意をするのがもっぱら私の係。お腹をすかせて帰ってくる子供たちを満腹にするのが母の仕事です！

　というわけで今日は皆さんにフランスの定番スキー料理をご紹介しますね。

　≪ポテトとチーズ、餅のように≫

　まずは、オーベルニュ地方のアリゴ（Ａｌｉｇｏｔ）。マッシュポテトとカンタル（Ｃａｎｔａｌ）チーズにたっぷりのニンニクをすりおろし練ったもので、まるで日本のお餅のようにのびるんですよ。お肉の付け合わせとして登場する事が多いです。

　次にアルプスの麓のサヴォワ地方の郷土料理、ターティフレット（Ｔａｒｔｉｆｌｅｔｔｅ）。ジャガイモを薄切りにして、この地方特産のルブロション（Ｒｅｂｌｏｃｈｏｎ）というチーズに白ワイン、ベーコン、タマネギを全て薄切りにして耐熱皿に重ねオーブンで焼いたグラタンのような一皿です。

　≪ホットワインであったか～い≫

　最後に最近日本のデパートでも見かけて驚いた（値段も！）「モン・ドール（Ｍｏｎｔ　ｄ’Ｏｒ）」というチーズを使った料理をご紹介します。上記のチーズと異なりウオッシュタイプのチーズなので、いただく１時間前には常温に戻しておきます。ジャガイモやブロッコリーなどの野菜をゆでて、とろとろになったチーズをつけて食べます。簡単でしょ！

　そう、冬の料理のキーワードはチーズとジャガイモなのです。チーズフォンデュもそうですよね。どれも高カロリーで栄養満点！　スキーの後に食べると体が温まって元気になる事間違いなしです。

　ホットワインも忘れずに！　フランスでヴァンショー（Ｖｉｎ　ｃｈａｕｄ）と呼ばれる、温めた赤ワインにレモンやシナモンを入れる冬の定番の飲み物です。この時期はパリ市内のカフェでもいただけます。今年の日本は例年になく寒いと聞きます。フランスの簡単冬料理、皆さんもぜひ試してみて下さい。（フランス人アーティスト　クレモンティーヌ／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ　（動画））

　■Ｃｌｅｍｅｎｔｉｎｅ　パリ生まれ。レコードコレクターの父親の影響でジャズに囲まれて育つ。１９８８年に歌手デビューし、９２年から日本で活動を本格化。以来、ジャズ、ポップス、ボサノバなどさまざまなジャンルの作品を発表。２０１０年、サントリー「ＡＬＬ－ＦＲＥＥ」のＣＭ曲に起用された「天才バカボン」の主題歌をはじめ、日本のアニメソングをフランス語でカバーした「アニメンティーヌ」がヒット。２月２８日、３月１日にブルーノート東京でコンサートを行う。（電）０３・５４８５・００８８。ｐｏｓｓｉｏｎ－ｈ．ｃｏｍ／ｃｌｅ／