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【クレモンティーヌのパリ便り】日本と違うスキンケア

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【クレモンティーヌのパリ便り】日本と違うスキンケア

更新

 大切な自分磨き

 皆さん、お元気ですか? こちらパリは連日灰色の空に支配され続けています。

 太陽が恋しいです!! 落ち込みがちなこの季節、気分転換が何よりも大切なんです。私の気分転換方法はと言えば、長い夜を満喫するためにホームパーティーを開く、この時期が充実の芝居やコンサートなどの舞台を楽しむ、エステや美容室など自分磨きの機会を増やすなどなど。

 中でもここ数年自分磨きタイムはとても大切な時間なんですよ。日常生活では、エスカレーターを使わない、フラットシューズを履かない、1日最低1時間は歩く事などを実践しています。40代になったら油断は禁物! 自分で出来る事だけで美を保つのは難しくなってきますよね。日本女性は美に対する意識が高くいつも感心しています。日本で時間があるとエステに行くのですが、その繊細かつ丁寧な技術は感動に値します!!

 洗顔せず、洗髪もまれ

 今日は皆さんに日本とフランスのスキンケアの違いについてお話ししますね。

 まずフランス人は洗顔しません。日本のような洗い流すタイプの洗顔料は存在しないんですよ。理由は水の違いです。日本は軟水、フランスは硬水。フランスの水で洗顔したら、油分を失いパリパリの肌になってしまいます。日本の水は飲料水としてもおいしいですよね。同じ理由でフランス人は毎日髪の毛を洗いません。美容室でも「シャンプーは出来るだけしないように」と指示されるんですよ。友達の中には1週間に一度美容室でシャンプーブローをしてもらい、家では一切髪の毛を洗わない人もいます。

 保湿剤をたっぷり

 次にフランス人はパーティーやディナーでもない限りバッチリメークはしません。普段はマスカラとチークくらいでメークは完了です。日本女性の様に毎日髪の毛をセットしメークも完璧なフランス人はまずいないと思います。私たちのスキンケアは基本的に、メークしている時はクリーム状のクレンジング剤でメークを落とし(していない時はこの行程は省きます)、拭き取り化粧水で肌を整えてから保湿剤をたっぷりつけておしまいです。一年中乾燥しているフランスで、何よりも大切なケアは保湿なんですよ。メーク用品にはお金をかけなくても、保湿ケアにはみんな真剣に取り組みます。

 そう言えば最近フランスでも日本のスキンケア商品の人気が高まりつつあります。友達に頼まれて私が必ず日本で購入するのは、綿棒と保湿用の美容液たっぷりのマスクです。アニメや漫画などのポップカルチャーだけでなく、性能の高い日本製コスメももっともっと海外に紹介されていって欲しいと願っています。(フランス人アーティスト クレモンティーヌ/SANKEI EXPRESS

 ■Clementine パリ生まれ。レコードコレクターの父親の影響でジャズに囲まれて育つ。1988年に歌手デビューし、92年から日本で活動を本格化。以来、ジャズ、ポップス、ボサノバなどさまざまなジャンルの作品を発表。2010年、サントリー「ALL-FREE」のCM曲に起用された「天才バカボン」の主題歌をはじめ、日本のアニメソングをフランス語でカバーした「アニメンティーヌ」がヒット。2月28日、3月1日にブルーノート東京でコンサートを行う。(電)03・5485・0088。possion-h.com/cle/

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