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無駄な物を買わない金銭感覚

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無駄な物を買わない金銭感覚

更新

 【クレモンティーヌのパリ便り】

 皆さん、お元気ですか?

 私は今、11月にリリースするアルバムのプロモーションのために東京にいるんですよ。新作は「映画」をテーマに、皆さんおなじみのディズニーやジブリ作品のテーマソングをジャズアレンジで仕上げたアルバムなんですよ。ぜひ聴いてみてくださいね!

 それにしても東京の暖かいこと! それだけでもうれしくなってしまいます。パリは寒くてコートが必要なほどなんですよ。

 今日は皆さんにフランスの秋の一大イベント、ブロカント(蚤の市)についてお話ししたいと思います。

 蚤の市で掘り出し物を

 パリで蚤の市といえば、レストランや画廊もあり値段は張るけど質のいいオブジェがそろう、パリの北に位置する世界一大きな蚤の市「クリニャンクール」、規模は小さいけれどレースや古い食器など女の子が大好きな物が見つかる、南に位置する「ヴァンブ」、下町情緒たっぷりな超安値の掘り出し物が見つかる東に位置する「モントルイユ」が有名です。

 この3つの蚤の市は基本的には週末に開かれます。古い物好きなあなた! パリに来たらぜひとも早起きして蚤の市に出かけてみてください! きっとあなたを待っていたすてきな何かに出会えると思います。気に入った物が見つかったら、値段交渉する事を忘れないでくださいね。一つだけ! くれぐれもスリには気をつけてくださいね。

 値段と質が合うこと

 フランス人はよく「カリテ・プリ」という言葉を使います。物の値段と質が合っているという意味なのですが、基本的に無駄な物を買わない、どちらかというとケチなフランス人。物を購入する前に、本当にそれが必要なのかどうかよくよく考えます。そんなフランス人ですから、当然物を大切に使います。

 そして、新品よりもお値打ちで個性が発揮できる物がそろう蚤の市を頻繁に利用します。いかに安くて良いものを見つけるかという事は私たちにはとっても大切な事なのですから。

 自分も出店できる

 実はフランスではお店がなくても誰もが年に1度だけ蚤の市に出店する事ができるのです。パリ市内の各地区で春と秋に集中して毎週末、住民による地域の蚤の市が開催されます。私も参加した事がありますが、もう着なくなった子供服や使わなくなったおもちゃを1ユーロから10ユーロくらいで並べたら、ほぼ全品売れたんですよ! そして私も椅子やテーブルクロスを買いました。お金のためというよりは、リサイクルできる喜びが大きいのです。時にはものすごい掘り出し物に出会えるのも、「素人蚤の市」の魅力です。絶版になった本や、楽譜を見つけたときはうれしくて声をあげてしまったほどです。みなさーん! 物を大切にしましょうね。(SANKEI EXPRESS

 ■Clementine パリ生まれ。レコードコレクターの父親の影響でジャズに囲まれて育つ。1988年に歌手デビューし、92年から日本での活動が本格化。2010年、フランス語でカバーしたアニメソング「天才バカボン」がCM曲に起用され、話題を集めた。12月22日に横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ(予約、問い合わせ(電)045・411・1126)で、25日に、ハイアットリージェンシー大阪((電)06・6614・7810)、26日には名古屋ブルーノート((電)052・961・6311)でライブを行う。possion-h.com/cle/

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