農業分野では、コメの生産コスト削減や農業法人の増加、「6次産業化」の市場規模、農林水産物の輸出などの目標が達成できなかった。中小企業の黒字化やサービス業の生産性向上でも改革が進まなかった。
これに対し、訪日外国人客数の増加や製造業の生産性向上、中小企業の海外展開といった項目は目標水準を上回っていた。
茂木敏充経済再生担当相は会議後の記者会見で「進捗が足りない理由をしっかり分析し、生産性革命の政策を迅速かつ着実に実行していきたい」と話した。
また、会議では「生産性革命」実現に向けた具体策が報告された。経済産業省は法規制を一時的に適用しない規制緩和の新制度「サンドボックス」導入に向け新法成立を目指す方針を説明した。林芳正文部科学相はプログラミング教育の推進や、大学改革を通じた若手研究者の活躍促進などを手がけていくとした。