豪州総選挙、人口の4%占める中華系の影響力 中国政府との距離感悩ましく (3/3ページ)

2016.7.1 19:29

5月、メルボルンのホザム選挙区で、ターンブル豪州首相(中央)と工場を視察するジョージ・ホワ氏(右)=ホワ氏提供
5月、メルボルンのホザム選挙区で、ターンブル豪州首相(中央)と工場を視察するジョージ・ホワ氏(右)=ホワ氏提供【拡大】

  • 5月、豪州メルボルン郊外の鉄道の駅を、州の党有力者と訪れ、説明を受けるジョージ・ホワ氏(右から2人目)=ジョージ・ホワ氏提供
  • 6月29日、豪州シドニーで、取材に応じるオーストラリア中華系フォーラム」のケンリック・シエ議長(田中靖人撮影)

 会員の政治的関心は高いが、必ずしも中国支持ではない。与野党の候補者を招いた6月の討論会では、南シナ海問題で「同盟国の米国とビジネスパートナーの中国との間で、豪州はジレンマに直面している」と対応を問う質問が出た。

 シエ氏も「完璧な政府はない」と中国政府への直接の批判は避けつつ、「南シナ海や台湾への攻撃的姿勢は支持しない」と話す。

 そこには自由と民主主義の豪州で生きていく上での、“祖国”中国への複雑な距離感が表れているようだ。自らは中国人か豪州人かと聞くと、ホワ氏もシエ氏も「中華系豪州人だ」と声をそろえた。(シドニー 田中靖人)

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