国土地理院(茨城県つくば市)が、小型無人機ドローンを使った測量に精通した専門チームを結成した。平時は道路建設や街づくりといった公共測量の指導や助言を行い、災害時には被災地に出向いて緊急撮影を担う。全国で活動できるように、2年以内に100人規模に育て、全国の地方測量部と支所計10カ所に広げる予定だ。
陸地の測量をつかさどる機関がドローンを鳥のように飛ばす-。そんなイメージからチームは「国土地理院ランドバード」と名付けられた。昨年10月から立ち上げの準備を始め、3月に正式に発足した。独自の操縦ライセンス制度も整備、講習会や研修を通じて職員を養成する。
緊急時には、出動チームを編成して撮影に臨み、関係機関へ動画や静止画を提供する。地理院のホームページにも公開し、被災状況をいち早く伝える。自治体などの要請を受けて出動するケースも想定している。